インターンシップとはいえ、企業の中で働くという社会人と同じ行動を大学生のうちにするのですから、緊張するのは当然です。私も初めてオフィスに向かうときは「遅刻したらどうしよう」という不安のあまり1時間も前に到着してしまいまし […]
- 「これからインターンシップをするけど、初めてなので心配」
- 「インターン中の緊張を和らげるためにはどうすればいいの?」
インターンシップとはいえ、企業の中で働くという社会人と同じ行動を大学生のうちにするのですから、緊張するのは当然です。私も初めてオフィスに向かうときは「遅刻したらどうしよう」という不安のあまり1時間も前に到着してしまいました。
今回はインターンシップで不安や緊張を抱えている人に向けて、実際に長期インターンシップをしている立場から、緊張の理由や対処法を解説していきます。
自分の周りのインターン生から聞いた経験談も踏まえて書いています。
ぜひ参考にしてみてください。
インターンシップで緊張してしまう理由
緊張する理由がわかるだけでも、自分を客観視できるようになり、気持ちが和らぐものです。
まずは、インターンシップで緊張してしまう主な理由を理解していきましょう。
自己紹介やグループワークがうまくできるか不安
インターンシップを始めてすぐは、自己紹介をする機会が多くなります。
他のインターン生と合同でグループワークを課されたりするケースもあります。
人前で話すのが苦手な人は、「こういう場がある」と考えただけで不安になってしまうかもしれません。
自己紹介については、事前にある程度考えておくのがおすすめです。詳しくは後ほど解説します。
グループワークに関しては、初めはうまくいかないことも多々あるでしょうが、徐々に慣れてくるものでもあります。
会社にいる社会人の方にも、「初めは人前で話すのが苦手だった」という方は大勢いるはずです。周りの人からアドバイスをもらったり、積極的にコミュニケーションを取ることで、徐々に自信を持って取り組めるようになるでしょう。
自分への評価を気にしてしまう
インターンシップが始まってから緊張する理由としてよく耳にするのが、「自分がどう評価されているか気になってしまう」ことです。
怒られないかな、失敗しないかなと怯えながら仕事をしてしまうと、さらに緊張してしまったり、自信なさげな様子が周りに伝わってしまい悪循環に陥ってしまうこともあります。
しかし、過度に心配する必要はありません。
企業も、インターン生に仕事の経験がないのは当たり前という認識で、失敗はあって当然という見方をしています。
むしろ、失敗への対処法やメンタルの切り替えをみられているケースが多いです。
失敗せずに働き続けることなど不可能です。失敗を引きずるよりも、その後の気持ちの切り替えや同じミスをしないための対策を意識してみましょう。
他の参加者が優秀に見える
自分の評価が気になると同時に、他の参加者が優秀に見えてしまうことも、さらに緊張を促す要因となります。
特にインターンシップを始めてすぐは、周りの人全員が自分よりも圧倒的に賢く見えてしまいがちです。
私自身、初めてインターンシップに参加したときに「自分が周りの足を引っ張ってしまったらどうしよう」と不安になってしまいました。
しかし、後から話を聞いてみると、周りの多くの人が同じような不安を抱えていたとわかりました。
周りと自分を比べすぎないことが大切です。
社会人とうまく話せるか不安
普段の大学生活の中では、社会人と話す機会が少ない人も多いはずです。
アルバイトであれば学生中心の職場環境であることも多く、気を遣う場面も少ないかもしれません。
しかしインターンシップで社会人に囲まれると、言葉遣いや話し方が正しいか不安になってしまうものです。ビジネス用語の意味がわからず困ってしまうこともあるでしょう。
言葉使いは一朝一夕に身につくものではありません。まずは丁寧な言葉遣いを心がけることから始めましょう。
働いている中で身につくものでもあるので、最初から完璧でなくても大丈夫ですが、意識するのとしないのでは、身につきかたに差が出てきます。
わからない言葉については、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の言葉通り、すぐに調べたり質問したりしましょう。
未知の環境への不安
経験のない仕事や新しい人間関係など、初めてのものに囲まれた環境へ不安があるのは当たり前のことです。
インターンシップを始める前であれば、具体的な業務内容や期待される役割がわからず不安になることもあるでしょう。
実際に働き始めてからも、最初はわからないことだらけです。
こうした不安は一定期間働いている中で徐々に軽減されていくものでもあります。
次項でも述べますが、こうした緊張や不安は無理に押さえつけてもうまくいかないものです。当然生じるものだと開き直って受け入れた方が心も楽になるでしょう。
インターンシップの緊張を和らげるために大切なこと
「緊張するのは当然」と言われても、「なんとか緊張を抑えたい」と思ってしまうでしょう。しかし、無理に緊張を抑えようとすると、逆に緊張が増してしまうこともあります。
適度な緊張はパフォーマンス向上につながりますが、過度な緊張はマイナスに作用してしまいます。仕事へプラスに作用する程良い緊張だったにもかかわらず、無理に抑えようとした結果緊張しすぎてしまっては逆効果です。
適度な緊張感は仕事には必要なものです。緊張を押さえつけるのではなく、うまく付き合うという発想をすると良いでしょう。
ここからは、緊張を和らげるための心構えを解説します。
緊張は当然のものと考える
新しい経験や大事な場面を前にして、人が緊張するのは当然のことです。
「部活の大会や入学試験で緊張した」という経験は誰にでもあるでしょう。むしろ、インターンシップで緊張することは、あなたが就職活動や仕事に真剣に向き合っている証であるとも言えます。
緊張している自分を良くないものと捉えるのではなく、緊張するのは当たり前、という心構えでいた方が楽になるはずです。
事前準備を念入りに行う
インターンシップ当日にトラブルが発生すると、さらに緊張が増してしまいます。緊張を無理に抑える必要はないとはいえ、余計な緊張は避けたいものです。
落ち着いてインターンシップに望めるよう、事前に準備できることはしておきましょう。
持ちものや、服装など当たり前のように思えることばかりですが、こうしたことがきちんとできると安心感につながります。
友人や先輩、兄弟姉妹などインターン経験のある人から話を聞く
周りにインターンシップ経験者がいる場合は、経験談を聞いておくと良いでしょう。
実際にインターンシップを経験した人の話には参考になる点も多いはずです。インターンシップについての具体的なイメージが湧くと、緊張も緩和されるかもしれません。
また、友人や先輩、兄弟姉妹などあなたのことを良く知っている人であれば、的確なアドバイスがもらえるかもしれません。
近くに話を聞ける人がいれば、ぜひインターンシップの話を聞いてみましょう。
先のことを考えすぎない
緊張や不安が高まっているときに、先のことを考えても悪いイメージばかり浮かぶといった経験がある人もいるかと思います。
こうした人は、先のことを考えすぎないよう意識しましょう。具体的には、以下のような方法がおすすめです。
- 深呼吸し、呼吸に意識を向ける
- 身体の一部分の感覚(たとえば足の裏の感覚)に意識を集中させる
紹介した方法は、一般的にマインドフルネスと総称されます。緊張や不安の対策に最適なので、ぜひ活用してみてください。
インターンシップが始まるまでに準備・確認すべきこと5選
ここでは、インターンシップ開始前日までに準備・確認すべきことを5つ紹介します。事前の準備をしっかりしておけば、トラブルを避けられ、不安や焦りなくインターンシップに臨めます。
①インターン先までの行き方
対面でのインターンシップの場合、インターン先の会社への行き方は事前に必ず確認してください。
当日何時までに家を出れば良いかもあらかじめ調べておきましょう。面接がオンラインだった場合など、初めて行く場合は、とくに時間に余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
また、会社によってはオフィスが複数ある場合もあります。行き先を間違えないよう注意しましょう。
不明点があった場合に企業に問い合わせできるように、遅くともインターン初日の数日前までには調べておくと良いでしょう。
②インターンシップの持ちもの
忘れ物がないよう、前日までには荷物を準備しておきましょう。一般的な持ちものは以下の通りです。
- スマートフォン
- 財布
- 定期や交通系IC
- ハンカチ・ティッシュ
- ノートパソコン
- 充電器(スマホ・PCどちらも)
- 筆記用具
- 学生証などの身分証明書
- 飲み物
- 上着
- 折り畳み傘
- 室内履き
- メガネやコンタクトレンズ
- 目薬などの常備薬
特に充電器や室内履き、メガネは忘れやすいので注意しましょう。
他にも、会社に指定されたものや、各自の事情に応じた必要なものがあるはずです。
上の持ちもの一覧も参考にしつつ、事前に持ちものリストを作っておくなどしてスムーズな準備ができるようにしておきましょう。
③服装・髪型
持ちものと合わせて、服装についても確認しておきましょう。
多くの場合、事前に企業側から説明があるはずです。スーツなどで行く場合は、あらかじめ準備しておきましょう。
また、髪型についても指定されるケースがあります。
前日に髪型の指定を知り困ってしまったという話を聞いたことがあります。こちらも疑問点があれば早めに問い合わせましょう。
④自己紹介
インターンシップ初日には、自己紹介をすることとなります。
自己紹介がうまくできるといいスタートが切れるはずです。自信を持って自己紹介できるよう、事前に準備しておきましょう。
自己紹介で話すべき主なポイントは以下の通りです。
- 名前
- 所属大学
⑤自宅の通信環境
オンラインでのインターンシップの場合は、通信環境の確認もしておきましょう。
当日になって通信が不安定と気づいてしまうと、事前に確認しておかなかったことが企業側に伝わってしまい、印象が悪いです。
家の通信環境に不安がある場合は、大学の施設やコワーキングスペースを利用するなど、代わりの手段を見つけておきましょう。
また、オンラインでのインターンシップに利用するアプリのログインや操作がスムーズにできるかどうかも、事前に確認しておくと良いでしょう。
私も、Zoomのログインがスムーズにできず時間に遅れてしまった経験があります。事前に確認しておけば防げることなので、準備を怠らないようにしましょう。
インターンシップ中にできる緊張への対策3選
ここからは、インターンシップが始まってからの緊張や不安への対策について解説していきます。前述したように、緊張は無理に押さえつけると逆効果ですので、上手に付き合っていくことが大切となります。
①目の前の仕事に集中する
「先のことを考えすぎない」でも述べたことですが、今後のことを想定しようとしすぎると、余計なことを考えてしまう場合があります。
仕事において計画や逆算思考が大事な場面もありますが、実際に何かに取り組んでいる際には目の前のことに集中して取り組むことが大切です。
インターンシップをしている中で「次〇〇をやってほしい」と指示されたり、自分の中で「次は〇〇をやろう」など手順を考える場合もあるかと思います。
そうした場合は、メモを取るようにしましょう。紙のノートでもスマホやパソコンのアプリケーション上でも構いませんので、いつでも見返せるメモ用の場所を準備しておくのがおすすめです。
私自身、インターンシップ中には、いつでもパソコン上でメモできる状態にし、以下のように活用していました。
- 〇〇さんに直接聞きたいことがあるけど、今ミーティング中で聞けないから、忘れないようにメモしておく
- 急に別の仕事を振られたので、今の仕事をあとでスムーズに再開できるよう、進捗を記録する
気になったことをメモしておけば、「大事な作業や必要な連絡を忘れているかも」といった不安なく、目の前の仕事に集中できます。
②小さな目標を決める
「挨拶を大きな声でする」など、ちょっとした目標を決めておくこともおすすめです。
目標が明確でないと、「うまくできている気がしない」と不安になることもあるでしょう。目標を決めておくことで、「まずは目標を達成しよう」と気持ちを目の前のことに向けやすくなります。
長期的で大きな目標よりも、すぐに達成したか確認できる小さな目標がおすすめです。毎日、毎週といった短い期間ごとに決めると達成感を感じやすいです。
目標が思いつかない人に向けて、インターンの形態や業種を問わず使える目標をいくつか挙げたので、参考にしてみてください。
- 挨拶を大きな声でする
- 積極的に質問する
- 初対面の人に自分から話しかける
- 企業の方1人に名前を覚えてもらう
③気づきや学んだことを記録する
気づきや学んだことは、メモとして記録しておきましょう。
後から見返せるようになるので、学びを次に活かしやすいですし、記録が溜まっていくことは自信にもつながります。
先ほどは「目の前の仕事に集中する」という観点からメモの重要性について述べましたが、気づきや学びを記録するためにもメモは役立ちます。
前述した目標について、いつでも見返せるように書いておくのも良いかもしれませんね。
まとめ
今回は、インターン時に緊張する理由と対処法について解説しました。
緊張は誰でも多かれ少なかれするものです。むしろ適度な緊張はプラスに作用するものなので、無理に押さえつけるよりも、「緊張するのは当たり前」と受け入れた方がメンタル的にも楽になります。
また、緊張を和らげるためには、事前準備をしっかりする、挨拶をしっかりするなど基本を確実に行うことも大切です。この記事がインターンシップの前に少しでも役立てば幸いです。